それで終わりじゃないでしょ

はらぺこあおむしのごとき私の齧り跡を並べています

術後1年カテ と、葛藤とこれから

思い出話(?)が続いてしまいましたが、ここで現在のことを。

前回の外来で鉄剤を処方してもらったのですが、それを飲みはじめてしばらくして...めちゃくちゃ元気になりました!(笑)
鉄剤前は立ちくらみ(?)の頻度がすごくて、立ち上がった時の8割方ブラックアウトするような感じで、階段上ったりすると”おかしいな…チアノーゼ無くなったのに…”っていう感じの疲れ具合。。だったのですが、今は立ちくらみもほとんど無くなりましたし階段も全然OK!仕事してても、身体が動く動く~♪という感じで、術後1年を前にして再手術の効果をめちゃくちゃ実感していたのです。


そんなタイミングで、術後1年のカテーテル検査をしてまいりました。
久しぶりに懐かしい看護師さんや先生方に会えてうれしかった。。

結果はとても良くて、改めて手術前後の変化が客観的にも示されたのでした。



...


のでしたが...

すんなりいかない私のココロ(苦笑)
良い結果なのに、自分でもそれを実感しているのに、、何とも言えない気持ちになってなぜか涙が出てくる。。
カテ後数日、この自分の謎メンタルにじっくり付き合ってみました。(かもめんたるみたい(笑))

いろんないろんな気持ちがぐるぐる入り組んで混ざっていたと思うのですが、紐解いてみると

・ただの元気な人がこんなふうに病人ぶってこんなところにいるなんて居たたまれない…
・術前のしんどさが無かったことになってしまったようで以前の自分が悲しんでいるような気がする
・今まで病気の状況をがんばれない自分の言い訳に使っていたんだな、、もう何も言い訳できない
・10年前に今の状況だったら出産できたのかな…
・今就活するなら違う選択をしてたな…
・私何もないおばちゃんになっちゃったのに、今さらこんなに元気になっても有効に生かせないよ…
・身体は術前の感覚を覚えてて大胆に踏み出すのを怖がってしまうけど、できるのにやらないのは甘えてるのかな…

などなど(笑)
うーーん?うまく言葉にできないのであんまり謎メンタルを正確には表せていないですが。

もちろん普通の人になったわけでは全然無いのですが、私にとっては術前と比べるとそれくらい大きな変化で、30ウン年付き合ってきた身体との別れに喪失感みたいなものもありました。そして只中にいるときには気づけなかったけど、あー私けっこう大変だったんだな…よくがんばったな、、と改めて気づくこともできて、30ウン年分のいろんな気持ちが涙になってあふれ出てくるようでした。
だからこそ、元気な今を全力で生きないと許されないような気がしてしまって、でも術前の怖さが残っていて大胆に踏み出すのを躊躇してしまう現状があって。
(この怖さは身体的な苦しさへの恐れだけじゃなくて、社会的な”もし仕事に穴をあけたらどうしよう”という恐れが大きいです。前職を退職した時のような気持ちはもう味わいたくないのです。。)


IC室で主治医が今回の結果と今後のことを少し説明してくれた時に、思い切ってこのぐるぐるした葛藤を伝えてみました。

「今すごく元気で前とは全然違うと感じているんですけど、仕事とか活動をどれくらいできるかと考えたときに、頭ではもっと全然できそうとわかるのだけど、術前の時の感覚が残っていて、実際にどれくらい出来そうかの判断がなかなかできなくて…戸惑ってるっていうか...」

これに対して主治医は
「うーん..少しづつやってみながら合わせていくしかないと思いますけどね。」という、気持ちのよいストレートなド正論をお見舞いしてくれました(笑)
この時はなんかうまくリアクション取れなかったんですが、正におっしゃる通りすぎて今思い出すと笑っちゃいます。

実は勤務体制のことで職場から今後のことを示唆されていたりして、迷いもあったのでその辺もちらっと話してみたり。

先生:「勤務時間が増えると立場やお給料がだいぶ違ったりするんですか?」
私 :「正社員になれるかも..みたいな」「でもお給料はあんまり、、どうでもいいんですけど…」
先生:「そうだよね、それより身体のことが大事ですよね」
私 :「...うーん.. ホントはもっとできるのにやってないと、これでいいのかな?みたいな…」
先生:「あー...」

こんなやりとりをして、先生の”お給料より身体が大事”発言にハッとしたり。その発想無かったわ(笑)


まあそんなこんなで、いろんな気持ちを感じて、考えてもしょうがないいろんなことをひとしきり考えて涙にして外に出して...



とてもスッキリ‼しました。

新型コロナで大変な時期に緊急性の全くない私なんかが1床使ってしまって申し訳ない…と思っていて、入院延期になる心の準備もバッチリしていながらの予定通りの入院だったのですが、今回術後1年の節目に、そして身体の変化を実感していたこの時期にカテーテルしていただけてホントによかったです。
身体の現状把握だけでなく、いろいろな気持ちの整理ができました。


これから...今いる場所と今あるものを大切にして、勇気をもって踏み出していこうと決めました。
スッキリ整えてもらった身体を無駄にしないで、しっかり自分のものにしていろんなことをしていきたいです。

がんばりすぎないで、だけど私はがんばってる自分が好きなので(笑)ホドホドにがんばって、楽しんでいきます。


このブログも、病気関連の話題のウェイト減らして楽しい場所にできたらなぁと思います。(でも楽しいことって、あんまりブログに書きたくならなかったり…ね(笑))



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全く関係ないある日のごはん


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底が抜けた…!!