『虫たちの不思議な世界』のすすめ
私はお散歩しながら虫探しをして写真を撮るのが大好きです。
写真はコンデジだしヘッタクソなのですが、昆虫採集の代わりに出会えた虫を撮っています。
お知り合いの虫さんが少しづつ増えるうれしさ。ポケモンGOより楽しいですよ♪
お散歩といいつつ、何かを探したり見つけたりでほぼ立ち止まっているかうずくまっているので全くウォーキングにはなっていません。体力無くても虫さんに遊んでもらえると気づいたとき、私の世界はグッと開けました。
とはいえ、暖冬とはいえ冬はポンコツな私には厳しいので現在お休み中。
越冬中の姿や冬にしか見られないフユシャクという蛾など見てみたいものはたくさんあるのですが、なかなか、、。
ですが最近このラジオで虫たちと触れ合っています。
NHKカルチャーセンターの講座の録音なのですね。
講座受けたかったーーー!(術後過ぎて無理でした…。)
この小松貴先生という昆虫学者さんが大好きで、私は勝手に推しています。
昆虫や生き物に向ける真摯な眼差しや誰より先にわからないことを解明してやろうとギラつく情熱にいつも感動します。そして虫が好き過ぎてなりふりかまわぬ“奇人”の様子や文章がおもしろすぎるのです。
- 作者:小松 貴
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/04/26
- メディア: 単行本
こちら研究のこともしっかり解説されていてとても読み応えがあっておもしろい。こんなにワクワクして読める本、これからも何度も読み返すと思います。
こちらは同じく昆虫学者の丸山宗利先生の昆虫採集旅行記なのですが、丸山先生から見た奇人の姿に笑いがとまりません。私はこの本で小松先生のことを知り興味を持ちました。
カルチャーラジオ の話に戻りますが、感動して思わず一部文字起こしをしてしまいました(笑)
実のところ少なくとも昆虫、虫に関して言うならば、現在絶滅が危ぶまれている種のほとんどは山奥の秘境みたいなところではなく、我々の居住する環境のすぐ近く、つまり公園や田畑、雑木林、そのへんの川の河川敷のような環境に生息するものたちによって占められています。人に近しい環境に生息するがゆえ、人の生活の影響をもろに受けることになります。だから道路1本、建物1軒つくられるだけで簡単に住処を奪われて姿を消してしまうんですね。しかし世の大概の人々は、よもや自分の家のそばにそんなめずらしい生き物がいるだなんて思いもせず暮らしていることでしょう。ほんのわずかな猫の額ほどの広さの雑木林にどれほど多くの虫が住んでいるか、海岸に打ち上がったほんの一握りの腐りかけの海藻の下がどれだけ多くの小動物にとってかけがえのない住処になっているか、もしそんなことを知っている人が一人でも増えればこの21世紀の地球に生きる虫たちも今よりもう少しは暮らしやすくなるんじゃないでしょうか。そんな小さなほんの些細な気遣いの積み重ねが、究極的にみれば、同じ地球に生きる我々にとっても暮らしやすい世界をつくることにつながってくんじゃないかって私は思うわけです。これはだだの私の願望であります。
でもこの文章をさらっと読んだ印象と実際の小松先生の語りで伝わってくるものは全然違うと思います。
もし、もし、興味を持ってくださる方がいらっしゃったならば、ストリーミングで過去分も聴けますよ。
今日は私もなりふりかまわず書いてしまいました。
寒いとか言って引きこもっていないで、そろそろカメラもってお散歩行きましょうかね。