それで終わりじゃないでしょ

はらぺこあおむしのごとき私の齧り跡を並べています

術後④水たまり〜退院

つづきです。

harapekoikko.hatenablog.com


もどかしくリハビリしながら頻拍と格闘しながらも着々と退院へ近づいていきました。
術後安定してきた頃にエコーとCTをして評価、それが済めばその翌日か2日後くらいには退院になることが多いようです。
が、私はエコーCT後1週間かかりました。まあエコーCTまでが早かったのですがね。


じりじり私の退院を伸ばしていたのは、なかなか引かない炎症と胸水でした。
オペの影響で術後は炎症反応が起こるのですが感染などなければ時間とともに引いてきます。私も感染などはなかったので徐々に下がってきたのですがそのスピードがのろのろでした。
痛み止めとして飲んでいた解熱鎮静剤のおかげで何もないように過ごせていましたが、術後かなりの期間微熱が続きました。痛み止めが切れる深夜〜朝が一番体調悪かったですね。もはや痛み止めというより解熱剤として重宝していました。(低体温人間なので熱に弱くて…笑)

そして術後ずっと出納記録と体重測定で管理していた体の水分。利尿剤でどんどん出して体重を減らしたいのですが、あるところで減り止まってしまいしばらくすると日に日に増えてくるように。夜間多尿になり深夜や早朝にトイレの鏡で見る自分の顔がむくんでいつもの2倍くらいに見えて、ひどすぎるーー!!と日々恐れおののいていました。
さすがにちょっと見たことのない体重になり不安になり、主治医がいる日だったので「こんなに増えてるんですけどー!いいんですか??」と訴えてみると、驚いてレントゲンを確認してくれたところ胸水が増えているとのこと。(え、せっかく撮ったレントゲン見てなかったの??)
そこで利尿剤を増やしてくれました。
新たに処方してもらった利尿剤はすごかった…。帰室してすぐの頃に匹敵するほど頻回で、しかも量が多い。ちょっと水分が抜けすぎて脱水気味でヘロヘロになるくらいでした。

それでも体重は思うように減りきらず胸水もそんなに変わらなかったのですが、病棟内でインフルエンザが発生。炎症は下がったので、家にいた方が安全ということで半ば追い出される形で退院してきました。


退院日には処方が遅かったのか看護師さんが忙しくて後回しだったのかわかりませんが、夫とひたすらずっと薬を待たされて帰れなくてグッタリ。むしろその日こそベッドで休みたいくらい疲れました(精神的にも)。



帰りの車で、もう水分の記録もいらないし!と思う存分がぶ飲みしてたらお腹を下しました(笑)
入院中にあれ食べたいこれ食べたいと食への執着ばっかり大きくなってしまって、でも食べれる量は減っていて、それに加えてお腹が機能してくれなかったので、退院直後は大変もどかしい日々を過ごしました。

体力?体調?もまだうまく調整できず、“病院でほぼじっとしていて面会の数時間「元気だよー」と見せる顔”とは違う顔を見せることも多く、そのことに夫が戸惑いイライラ!私もそれに対してイライラ!!ということもありました。
“体調が悪い私は目障りでしかないんかい!!”と悲しくなって喧嘩したり。
いっぱい感謝しているのですが。





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退院日にコメダのアイスココアがどうしても飲みたくて、お腹ぴーぴーしながら意地で飲みました




そんな感じで入院生活の後半〜退院直後はもどかしいことが多く、手術が無事に済んで状況がだいぶ改善されたことを実感して感慨にふけるというような余裕が全然ありませんでした。
それでも(私の気分は下がり気味にはなったものの)全能感〜♪と浮き足立ったまま退院してくるよりは良かったのだと思います。
これからは現実をしっかり生きていかなければならないので。(今までも全部現実ですが。。)






***


術後初回の外来で胸水はスッキリ無くなり、利尿剤も漸減中です。

そして先日術後2度目の外来に行って、私は決めました。
もう“療養中”と思うのはやめよう!

まだ仕事を始めるにはもう少し時間がかかりますが、今はただその準備期間なだけで病気療養しているわけではない!!と。


幸運が重なって病気の状況が改善し管理もしやすくなったのだから、これからはしっかり活かして自分の人生楽しんで、そして少しでも社会に貢献したいです。





だらだらと思うままに綴った記録にお付き合いいただき、どうもありがとうございました!!