それで終わりじゃないでしょ

はらぺこあおむしのごとき私の齧り跡を並べています

術後②空気読める内臓たち/リハビリ

つづきです。

harapekoikko.hatenablog.com







ここでちょっと息抜きに(?)プチ自慢をしたいと思います。
私の臓器たち、空気読めるんです(笑)


まずは大腸さん。
ICU、HCUでは尿道カテーテルが入っていてオムツの状態。
感染予防のため看護師さんに“お下”を洗ってもらうこともありました。。
そんな中でも私にはまだ羞恥心が残っていまして、それが“お通じ”問題でした。
オムツにしちゃったらこの世の終わりだ…!
差し込み便器…イヤ!!!
ポータブル…イヤ!!
で、便意が来たらどうしよう…と半分眠りながら心配していました。
ですが、無事にICU、HCUを乗り切り、病棟に帰室したその日に術後初めての便意さんが来て自分でトイレでできたのでした。

あー待っててくれたのね、私の大腸さん!なんて空気の読める子!!と、まずは自分の大腸をこっそり褒め称えました。
(ほんの少ししか食べていなかったので当たり前かもしれませんが…。)



そしてもう一つ

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ここにも書いたのですが、生理がカテ治療とオペを避けて来てくれまして。
空気の読める卵巣さん(と子宮さん?)とよろこんでいたのですが、病棟に帰室して数日後に生理が来ました。
おおーーー自分でできるタイミングで!やっぱり空気の読める子!!

というわけで結果的にちょうど生理の合間を縫って治療を終えたような日程だったのでした。


バカみたいだけど、空気読める自分の内臓さんが大好きです(笑)
全身みんなで協力して(?)臨んだ治療でした。

尿量を測る時に(混入するので)めちゃくちゃ血尿でちょっと笑ってしまいましたが。





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くだらない話が長くなりました。
次はリハビリについて書きたいと思います。時系列は行ったり来たりです。


私が子どもの頃はリハビリなんてなかったのですが、今は早期離床がいいことがわかっているし運動指導などもちゃんとしているのですね。
私もしっかりリハビリのお世話になってきました。

リハビリ科の医師は術後にたしか2回ほど来てくれて、今後リハビリを進めていいか?や痛みの度合いなど確認していました。
そして術後3日目に初リハビリ。
理学療法士さんが来てくれて、血圧を測りながら床上で少しの準備運動をした後ベッドサイドに立って足踏みまでしました。
まだいろんな管がじゃらじゃらとしていたので、立つ前のそれらの整理に一番時間がかかっていてなんだか申し訳ないなぁと思いながら見ていました。
まだ傾眠状態っぽく、ぼーーーっとしてしまうことに困っていたので、この初リハビリはすごく刺激になり気分もスッキリしました。ベッドに吸い込まれて沈んでいきそうだったのが、ベッドとは別物の自分の身体を意識できたような気がしました。

このリハビリの後食事も椅子に座ってしてみよう!となり、スパルタ気味の看護師さんに食事が来る30分前くらいから椅子に座らされたりせてもらったりして少しずつ自分で身体を動かせるんだな…!と実感していきました。


一般病棟に戻って数日後には本格的にリハビリが始まりました。
理学療法士さんが来てくれて、簡単な筋トレを教えてもらってやったり、最初は200m、翌日は400m歩いて血圧やSpO2を見たりしました。

担当の理学療法士さんがかっこよくて…!
リハビリは気分転換かつ刺激かつ癒しの時間でした。(オバサン気持ち悪くてごめんなさい。。)
理学療法士さんに「やったよ」と言いたくて自主トレもしました(笑)


数日病棟内でリハビリをした後はリハビリ室に行ってエルゴメーターで自転車漕ぎをしました。
リハビリ室が病棟とは別の建物の中にありすごく遠いので毎回ヘルパーさんに車椅子を押していただき、リハ室の行き帰りも気分転換になりました。

この自転車漕ぎで私の全能感ポッキリの「ポッ」くらいな出来事が。

エルゴの負荷を調整して15分〜20分ほど漕ぐのですが、最初は負荷1で5分+負荷2で10分くらいだったかな?
日常生活の負荷は3だそうで、こんなの余裕じゃなきゃねぇ私はもう酸素も上がってチョロいはず…と思って挑みました。
が、あれ…思ったようにできない…結構しんどい…てか10分って長い……

こうして思ってたよりも体力が無いことを実感し少しガッカリ。でも少しずつできるようになって3の負荷まで到達したい!!と気を持ち直しました。

しかし翌日、負荷1と2で合計20分漕ぎ、昨日よりがんばれたぞ!と思って整理体操をしていると頻拍が出ました。え…
リハ室の心電図モニターがチカチカ光りながらファンファンとアラーム音を鳴らしている。

後の記事に書きますが、私の入れたペースメーカーは頻拍を止めてくれる機能があって、それが作動し止まりました。(その後また起こりまたペースメーカーが止めてくれた。)


この時は頻拍に対しては「ああそうですか」という感じで深くは気に留めなかったのですが、運動した後に出たことがなんだか悔しくて情けなくて。

その後病棟でも頻拍と格闘することになるのですが、それを気にしながらの進まないリハビリ、そしてまたリハ室で頻拍が出たり…とすごくもどかしかったです。


そして極めつけはリハ室で私よりだいぶ術後間もない“おじいちゃん”と言ってもいいくらいのおじさまが、初エルゴの負荷2で「軽い軽い!」と悠々と漕いでいたことでした。

ああ…私って体力無いんだな……
これからまた仕事だってしたいのに、日常生活の負荷まで全然たどり着けないし術後間もないおじさまに全然負けちゃうんだ…。。

こんなふうになんとなく自分にがっかりしながら退院してきたのです。
まあ心臓の構造がそもそも違うので、拍出量だって正常な心臓と比べたらそりゃ少ないししょうがないんだとは思うんですが、『酸素93%でもうなんでもできる!今までとは住む世界が変わった!』訳では無いんだな…と至極真っ当なことを改めて実感させられた気がしました。




次は頻拍とペースメーカーについて書きたいと思います。