それで終わりじゃないでしょ

はらぺこあおむしのごとき私の齧り跡を並べています

ナースと太宰と寄生虫(と、鳥)

今日はぽかぽか暖かかったので、のんびりお散歩がてら古本屋へ。
古書店と言えるような素敵な場所でもなくブックオフでもない、ローカルなチェーン店です。
付近に大学が多いため、教科書や辞書だけはやけに充実しているお店です。
平日の昼間からフラリと現れて、静かな店内を物色。とても楽しい。
で、こんなセレクトしてみました。


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本日購入したもの


私、佐々木倫子さんが大好きなんです。
少し前にHeaven?がドラマ化されて、数々のモヤモヤを抱えながらも「これは見届けなければ!!」という謎の使命感に駆られて見ていました。
そして当然の流れでどうしても原作が読みたくなって、実家で探したのですが見つけることができませんでした。動物のお医者さんだけ見つけてごっそり持ってきましたが。
今日もHeaven?あるかな?と淡い期待をもって探したのですが、やはり皆読みたくなったのでしょう。1冊もありませんでした。
そこで同じく実家で見つけられなかったおたんこナースの1巻を購入しました。
2、3巻もあったのですが、ものすごく汚かったのでやめました。
似鳥ユキエ、大好きなんですよね。
自己弁護的かもしれませんが、私自身が“葛藤好き”なもので、あれこれ葛藤している人にグッときてしまいます。


今日の掘り出し物?は寄生虫館物語です。
目黒寄生虫館の創設者でいらっしゃる亀谷了先生の著書です。(て、全く詳しくは存じあげないのですが。)
1994年に出版された本のようです。
古いし(現在の寄生虫学とは異なる認識の記述があるかも?)、汚いし、どうしようかな??と少しだけ逡巡しましたが、ここでこの本に出会って面白そうと思ってしまった私がこの本を読んでやらなければ誰が読むのか!!という謎の使命感(2回目)により、連れて帰ってきました。
(正直に言うと安かったというのが1番の理由かもしれませんが…)
少し前まで医療従事者の端くれだった私、学生の頃の寄生虫学の先生が魅力的すぎて話が面白すぎて(白髪のおばあちゃん先生でした。)、それ以降あまり触れ合うことはないものの寄生虫にはずっと興味があるのです。
要は生き物全般好きなのですけどね。


そして野鳥のポケットガイド。信頼のヤマケイさん。
鳥のことは全然わからないのですが、ちょっと調べたいときに調べられる本が欲しいなぁと思っていたので。


そして太宰2冊です。

ちなみに前回買ったものはこちら。

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カラスが紛れ込んでいます

漱石それからとか菊池寛とかを読んでいたら、なんだか色々読みたくなって買ってきたのでした。
で、太宰が読みやすく面白い!と思いおかわりしてみました。


そういえば、おたんこナースの1巻に太宰ファンの看護師ユキエの勤める病棟に太宰そっくりな患者さんが入院してくるというエピソードがあります。

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後ろにこっそり猫さま

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ユキエの太宰へのイメージが私のイメージとは全く違うのですが。
太宰と仲良くウチにやって来たのもなんだか楽しい気がしています。



もちろん欲しい本は新刊も買うし、ちょっと高い本はネットで中古を探すこともありますが。
古本屋での一期一会はまた違った楽しさでやめられません。

とにかく持ち物を減らそうとしていた時期もありましたが、今は自分の好きなものに少しづつ侵食されていく感じが存外心地良いのです。